これから治療を始める場合に(薬剤選択)

統合失調症の薬物治療の目的は、急性期にみられる激しい症状を改善することばかりでなく、これらの症状の再発を防ぐことも重要です。したがって、長期にわたって服用する必要があるお薬の選択には、代謝異常リスクについても勘案する必要があります。
代謝異常リスクを回避するためのお薬の選択に際しては、下記について確認が必要です。

  • ● 既に糖尿病を有する場合、あるいは糖尿病の既往がある場合は禁忌となっている薬剤は投与しない。
  • ● 糖尿病家族歴がわからない急性期の患者さんや肥満傾向にある患者さんにおいては、できる限り代謝異常リスクの少ない薬剤を選択するように処方検討を行う。(検討に際しては、米国糖尿病学会/米国精神医学会合同コンセンサスステートメント1)やRoadmapに関するエキスパートコンセンサス2)などの情報が参考となります)
  • ● 糖尿病型ではない患者さんの抗精神病薬投与前や投与中においても、下記のフロー(図)のような代謝異常のモニタリングが必要です。
糖尿病型ではない患者さんのモニタリングフロー

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