2型糖尿病患者と糖尿病でない人において、心筋梗塞(MI)の発症リスクについて調べた結果が報告されています。フィンランド人を対象とした7年間の追跡調査において、非糖尿病者1,373人の新たなMIの発生率は、MI既往歴のない人で3.5%、既往歴のある人で18.8%であることがわかりました。それに対し、2型糖尿病患者でのMI発生率は既往歴がある場合は45.0%となり、そのリスクは非糖尿病患者に比べて約2.4倍に高くなっています。
しかも2型糖尿病を発症しているだけで、MIの既往歴がなくとも発生率が20.2%に達し、それはつまりMIの既往歴がある人と同程度のリスクでした。
つまり糖尿病自体が心筋梗塞の重要なリスクファクターであることがわかったのです。