メタラボの活用事例の紹介
● 栄養指導の流れ
① 目標の設定
・・・本人もしくは栄養士が聞き取りで現状の生活習慣(生活環境、食生活、運動など)の確認をします。正確に情報を収集し、生活習慣の見直しを行って、改善のための6ヵ月後の目標を決めます。 この際には、「心と身体の健康栄養手帳」を用いると便利です。
② 6ヵ月後の目標を設定(長期目標)
・・・例えば3kg痩せるなど。
③ 行動変容を決める(短期目標)
・・・例えば、ジュースをお茶に変える、夜食を止めるなど自分でできると考えたことを挙げていきます。
④ 目標達成状態を把握
・・・栄養士が聞き取りで現状を把握し、目標の達成状況を確認します。 「心と身体の健康栄養手帳」を用いれば、栄養士が不在でも、医師の診察時や外来看護師が手帳の記録を見て、目標達成状態が確認できます。達成していれば次のステッ プへ、できていなければハードルを下げて別の目標を決めます。
● メタラボの具体的な活用事例の紹介
メタラボの具体的な活用事例の紹介として、草津病院と河田病院の栄養サポートチーム(管理栄養士、看護師、医師、薬剤師などで構成)で行われているそれぞれの栄養指導の具体的な1事例を紹介します。
● 草津病院デイケアでの実際の取り組みのポイント
◎多職種が協力して栄養教室を実施している。
◎3ヵ月で全12回のプログラム
◎食生活の改善を中心に、運動やお薬の理解を促す包括的なプログラム
● 河田病院での個人指導の実例のポイント
◎8週間の個人指導の具体的な内容
◎カロリーオーバーの明らかな原因となる間食をカロリーが低いものに替える→
減らす、の順で進めた。その際には、カロリー比較表を用いた。
◎栄養バランスを考え、野菜を摂るようにした。
◎継続しやすい運動を始めた。モチベーション維持のために、万歩計を用いるように勧めた。

 

事例から考えられるメタラボによる栄養指導のメリット
  • 本人が生活習慣改善の必要性を認識でき、行動目標を自ら設定し、実行できる。
  • 間食のカロリーを気にして、間食の回数や量が減らせることができるなど、何らかの行動変容に至ることができる。
  • 食事記録から個別のフィードバックを行うことで、士気の維持を行いながら継続指導が可能である。


2016年12月作成
AB1611492

 

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